マスコミの異常行動 −タミフル報道ー

うん、このタイトル気に入った!タミフル報道はまさに「異常行動」と言って良いのではないでしょうか。

なぜかマスコミは、「本流の意見」よりも「マイナーな独自意見」を大きく取り扱う場合があります。もちろん、これは厚生労働省とか学会とか製薬会社とかがが信用できないって前提でそうなっているのでしょうけど。しかし、「インフルエンザは寝てれば治る」とか、「がんの治療はするな」みたいな極端な情報をセンセーショナルに取り上げるといずれ死人が出ると思います。がんはすでに出ていると思いますが、インフルエンザは強毒型が流行したら今のめちゃくちゃな報道を信じて薬を飲まないか処方を拒否する人も出るでしょう。これは誰の責任になるのでしょうかね。

タミフル投与後の異常行動による死亡例はたしか7件程度で、突然死などの原因不明を含めても100例も無いと思います。しかし、これは2400万処方といわれる中のものですから24万分の一という確率になります。これが問題視されるのなら、世の中の治療に必要な薬の大半が消滅することになるでしょうね。タミフル同様、発現頻度不明の精神神経症状を持つ薬剤は多いです。医療用だけでなく、一般むけに薬店で売っている薬剤ですらそれは存在します。多分、タミフルと同じぐらい多くの人に投与されたらきっと今まで起こらなかったものも起きるでしょうね。

それにしても、タミフルとは比較にならないほど異常行動の発現例が多く、それが原因で多くの人が命を落としているものがありますよね?しかも、自殺だけでなく、他の人を殺す場合もあるし、巻添えになって死んだ人も数知れずです。おそらく、死亡者だけで年間数百にのぼり、異常行動を起こす人だけなら年間数百万人から数千万人になるのではないでしょうか。しかも、直接の毒性だけで死亡する人も少なくありません。もちろんマスコミは事件そのものは報道してます。

しかも、タミフルと異なり、異常行動とそれとの因果関係は証明されています。しかもはるか昔に。しかも医師の処方なしで購入可能です。なんでこんなものが野放しになってるんでしょうね?製造元はいままで一度も叩かれたことがありません。また、調べなくてもわかることですが、製造元からはTV、新聞、雑誌などにある名目で大量のお金が流れています。どうです?怪しくないですか?

はい、それは「酒」です。医療用医薬品は法律によって一般向けの広告は出せない(注:一般向け広告が出せるのはOTCと呼ばれる一般向け医薬品で、医師の処方が無いと出せない医療用医薬品とは別物)のですが、「酒」はそこらじゅうで広告がなされてます。もちろん、売ってる店は数知れずです。

医薬品は限りなく安全でなくてはならず、嗜好品や食品はどうでも良いってのは間違っていると思います。そもそも、見方によっては食品や嗜好品にも医薬品並みの副作用があるのですよ。

タミフルが異常行動を悪化させる可能性がある」というのと、
「アルコールが肝硬変を悪化させる可能性がある」
「コーラが糖尿病を悪化させる可能性がある」

みんな同じでは?と思うのは私だけでしょうか(もっとも、アルコールやコーラは可能性なんてもんじゃありませんが)。